救急救命法講習会


2003年.6月7日(土)
13:00〜16:00

山口市聴覚障害者福祉会
山口市聴覚障害者福祉会婦人部

共催

山口地域消防組合消防本部3階

 6月7日(土)山口地域消防組合消防本部で 市聴障会、同婦人部共催の救急救命法(きゅうきゅうきゅうめいほう)講習会が開催され、友の会7人、通訳2人、ゆびの会3人を含む34名が参加しました。

 119番通報は、年間電話が8000件、携帯電話が2000件くらいあるそうです。聴覚障害者の家庭には通報用紙が配布され、緊急時にはFAXで司令塔にすぐ連絡出来るようになっています。高齢者家庭には別の工夫もあるようです。

 救急車は通報があってから6分くらいで来るそうですが、講習会では、救急車が来るまでにどのようなことに注意して、どのような処置をとればいいかを勉強しました。

 人工呼吸は意外と難しく、肺活量(はいかつりょう)が必要でした。大人と子供で人工呼吸のやりかたも違うそうです。

 みんなで汗だくになって講習を受け、隊員の方の手話を交えた訓練を見ながら、救急救命法の必要性を感じた一日でした

人工呼吸の様子


なぜ、聴覚障害者福祉会婦人部で

このような企画をしたの?


聴覚障害者福祉会婦人部 久保淑子

 聴覚障害者福祉会、及び同婦人部では時々?たまには?真面目な講習会を開いています。聴覚障害者にはなかなか参加しづらい各種講習を、福祉会及び同婦人部で開催することで、私たちにも一般の方と同じように受講機会を得ようというところからはじまっています。一般の講習会では、聴覚障害に起因する独特の社会観や理解の進度の差から、また、コミュニケーションの問題から参加が難しい場合もありますので、一般とは別に、生活に必要な知識だけでなく趣味的なことも仲間とともに身につける機会を作っていっています。 しかし、福祉会も、高齢化、生活の多様化によるニーズの細分化によって、年々、参加者が減少傾向にあります。いかにして多くの会員に、参加してもらうか、いろいろ工夫しているところです。

 救急救命法の企画については、もともとは婦人部の企画でしたが、せっかくのいい機会ですし、お金もかからないのて゛婦人部の親団体である福祉会と合同で実施し、各手話サークルにも呼びかけをさせていただきました。手話サークルの方がろうあの仲間たちを誘っていただいたケースも見られ、結果的にはろうあだけでも多くの参加がありました。(これも工夫のひとつかな???)詳しい内容は他の方からもでてるとおもいますので、省略。

 講師は消防署勤務の救急救命士三名で、うち、中谷さんという方は以前、市民手話講習を受けられた方で、ろうあに対する理解も深く、また、人柄の良さがにじみ出た、とても気持ちの良い青年(もしかしたら、もう青年ではないかも(-_-;)でした。私たちのどんな質問にも誠実に答えていただき、気持ちのよい時間を過ごせました。

 指令塔見学もなかなか好評でした。どのようにして私たちからのSOSが司令塔に行くのか、司令塔にSOSが届いてから現地確認をどうやってするのか、見せていただきました。ボタン一つで瞬時に住所地図が画面いっぱいに表示され、すぐの出動ができることがわかり、非常に安心したと思います。今後はろうあ者からの携帯メールのSOSを消防署が受信できるシステムができるといいですね。 本当にたくさんのご参加をいただきまして、ありがとうございました。おかげさまで、34名の参加者が無事修了証をいただくことができました。

 今後もいろんな企画を一緒にできたらいいですね。そのことにより、わたしたちろうあ者もサークルの会員も、よりお互いのことを分かり合えるのではないでしょうか。

 次回は8月3日に亀山公園でフリーマーケットをします。これは、婦人部の会員の個人活動・・つまり、個人の売り上げは個人の収益になります。これを婦人部でかたまってやってみます。近くを通られたときはぜひ、寄って話しかけてみてくださいね。(できれば買ってぇ・・・)

 8月23日は ましましファームの増田美幸さんにそば打ちを習います。これは、15名と定員がありますので、様子を見てから手話サークルにも声をかけます。(定員に達したら声をかけないかも・・・。)参加費は婦人部会員は材料代のみ。会員外は講師謝礼も含む2250円。しらさぎの調理実習室で、正午から開始です。手話通訳は1〜2人の予定。 

 われこそはって思う方は柴田さんに名乗りをあげてください。そばのおみやげも差し上げます。(もちろんお代はいただきません。) それまでに「伝える技術」と「ろうあの心」をつかんでおいてね。ふっふっふ・・・(^_^)v  

 ただし、先日の救急救命講習から初めて実践したのですが、通訳していただいた方に対しては今後のために、指摘事項をあげていくことにしたいと思います。それによりお互い高めあっていきましょう。なにか、ご意見ご感想あれば、久保までお願いします。

 もし、そば打ちをどうしてもされたい場合は、インターネットで申し込めますよ。ましましファームまでどうぞ。

救急法の実技の様子


私は手話通訳として参加させて
いただきました

有吉絹恵

 今回、何より強く感じたことは、「うれしかった」という思いでした。それは、待ち合わせ場所で、日頃、なかなか会えないろうあ者の人たちの顔を久しぶりに見た時の感激と、いつも会えても、ゆっくりとおしゃべりできないろうあ者や友の会の人たちと一緒に行事に参加できたからなのです。

 なぜだか初心に戻れたようでした。年数ばかり過ぎて、いろいろな面で、「自分のことだけ!」とはいかなくなり、最近、「手話って?」、「サークルって?」などと考える時、何かを自分自身、探していたように思います。

 手話を始めた頃は、「出会い」や「ちょっとした会話」を素直に感動できていて、「うれしい」、「たのしい」がたくさんありました。だから、今回、とてもなつかしい気持ちになりました。一緒に何かをすることで、教室で学ぶ以上のものがある、ろうあ者のみなさんとのかかわりの中で、私は育ててもらってきたなぁと、あらためて感じました。 もちろん、今は今で、いろいろなことを経験してきたからこそ、わかることもあります。年数や資格によって、求められることも変わってきて、理想と現実も見えてきます。多くの先輩方も感じてこられたことだと思います。新しい方もきっと、感じていくことだと思います。
 
 「手話」に対する考え方は様々だと思いますが、私は、このようなろうあ者とのかかわりは本当に大切だと思います。今回、聴障会からお誘いがあり、友の会からもたくさんの参加がありました。「交流=仲良し」だけで終わるのではなく、さらに、「共に歩む」からこそ、お互いに意見を出し合い、これからも会同士が深くかかわっていけたらいいと思います。    

 手話通訳についても終わった後で、ろうあ者、健聴者から、具体的に優しく、厳しくアドバイスをもらえると担当した者としては、成長できると思います。そういう関係になれたらいいなと思います。 また、聴障会からのお誘いがあれば、みんなで参加しましょう!
 

実技の通訳の様子


救急救命法講習会終了証もらったよ
 

聴覚障害者福祉会婦人部 小野初枝

 6月7日(土)午後1時〜4時まで山口消防署にて救急救命講習会がおこなわれました。参加者は34名でした。講師は救急救命士の方3名でした。パンフレット等を頂きました。3グループに分かれ、人形を使って救命の方法(心臓蘇生(そせい)等)を教えてもらいました。1人ずつ順番にやって、いい勉強になりました。ていねいな指導もあってわかりやすかったです。本当に楽しかったです。

 終わったら通信指令塔のトータルネットワークの見学に行きました。すごく、いい設備でした。