第36回 全国手話通訳問題研究集会 in熊本


“ひと・やさしさ・おもいやり”〜実現させよう人権の世紀〜

2003年8月22日(金)〜24(日)

全国から1508名が参加
〜山口県からは22名が参加〜
★山口(友の会・聴障会)からは13名が参加★




〈1日目〉  8月22日(金)晴れ 気温36℃
午前 田中号・石永号・内田号・伊藤号、車四台にて熊本県立劇場へ

午後 開会式

記念講演
   講師:平野 みどり
      (障害者インターナショナル(DPI)日本会議副議長)
   テーマ:〜21世紀の人権を考える〜

 講師の平野みどりさんは、車いすに乗っていて、幅広く活動されてます。車いすだからといってハンデを意識しないで色んなことに面と向かっているところが、すごいと思いました。
 講演では、障害者差別禁止法、公民権法、リハ法504条、障害者教育法などあらゆる差別や法律についての話をされました。法律をつくるには、多くのハンデがあるので、障害者と健常者が共に闘っていくべきだ!と分かりました。良い講演だったし、良い勉強になりました。  by Mさん
夜の… 「くまもと」と言えば…馬刺しとからしれんこんにうまい酒!?ということで熊本名物を食べに行きました。
 食後は、ライトアップされた熊本城を見に行きました。
途中にあった加藤 清正像の前では記念撮影!
                




〈2日目〉  8月23日(土)晴れ 気温34℃
午前 第1講座〜第6講座に分かれて研修
午後
夜の…  神奈川県から参加のBさんと一緒に路面電車でくまもとの街へ出かけました。それぞれが参加した講座での学習を報告し合ったりと楽しい宴になりました。(もちろん、この日も馬刺しとからしれんこんを食べました。)




〈3日目〉  8月24日(日)晴れ 気温34℃
午前 第1講座〜第6講座に分かれて研修
午後 閉会式

田中号・石永号・・・・熊本観光をしながら山口へ
伊藤号・内田号・・・・熊本の情報提供施設見学のあと、山口へ
      



各講座での学習

第1講座:熊本の歴史・文化をたずねて

  講演で「歴史・文化」又、熊本の伝統手話も学びました。特に楽しかったのは、藺草(いぐさ)を使って「藺草リース」を作ったことです。お部屋に飾りました。  by Iさん
        
  熊本の歴史と風土について学びました。とても素晴らしい内容でした。昼になったら、江田船山古墳・肥後民家村コースを見学しました。周りは山ばっかりで、暑くて汗だくになりました。そして、古民家そば道場で手作りのそばを作りました。難しかったけど、とても楽しく、そばはとてもおいしかったです。お腹いっぱいになるまで食べました。講座の水でつながる山・川・海も詳しく教えてくれたので、楽しかったです。夜には居酒屋で皆と一緒に食べたり飲んだり…一番馬さしがおいしかったのを覚えています。その後、熊本城を歩きながら見ましたが、ライトアップされていてとても美しかったです。来年は、愛知県に行くぞ!  by Tさん
        

第2講座:21世紀の人権を考える
 
 「水俣病問題から学ぶ」をテーマに熊本学園大学 原田正純氏の講演


第3講座:未来を育てる


  日本の子供は物質的にも恵まれ、何不自由なく生活を送っているように思われる。しかし、周囲に気を使い自分を表現する手段をなくしている。そういう子供の状況を考えるとき「子供の権利」をれは生きていく権利(意思表明権)つまり、人間としての権利を考えていこうというのが「子供の権利条約」である。子供の権利を守り、子供の発言に耳を傾け、自分の意思で生きていける主体性のある頼もしい子供たちがいる地域、子供たちに子供らしい生活が送れる社会を作る責任が大人にあるという講演内容でした。今後、子供と大人の関係を作っていく事を学び直したいを思いました。  by Kさん

  この講座の中に、「わかりやすい手話表現(手話文法入門)」という講義があり、しかも講師は、松本昌行氏。ぜひ、聞いて見たい!今回の大会では最も期待していたのです。ところが、大会初日にショックな知らせが・・「松本氏はけがの為来られません」がっくり。結局、内容はそのままで、全日ろう連本部事務所長の大杉豊氏が変わって講義をされました。静的に「写し取る」だけでなく動的に「描き出す」ことに手話の特徴がある、という写描性についての話は大変興味深く、勉強になりました。学んだ事を実践できるように、今後も頑張ろうと改めて思いました。  by Tさん

第4講座:新しい福祉を展望する


  安藤全日ろう連理事長、石野全日ろう連事務局長、清田大阪聴力障害者協会会長が、それぞれ聴覚障害者の立場から福祉を展望していただき、時代の流れを痛感しました。また、最終日に熊本情報提供センターの事業の説明を小野業務主任にしていただき、聴覚障害者の情報提供について興味が沸き帰りに施設見学をしました。建物は古かったんですが、番組「みるく」を見せていだたき内容のレベルの高さに驚かされました。聴覚障害者の情報提供のあり方が少し理解できたような気がしました。  by Iより

  「自分で選んで自分で決めなければならない福祉制度、国民の権利や義務が縮小されていてくようで暗い気持ちになりました」が、夜、皆で馬刺しや馬ホルモンで一杯やり元気になりました。良い勉強になりました。  by Hさん

第5講座:よりよい手話通訳をめざして


  山口県からは、5人がこの分科会に参加、まずは、グループは手話学習経験年数により、12のグループに分かれての討議です。内容はある通訳事例を挙げ、その事例の中でよりよい人間関係を築くポイントは?信頼関係を築くには?通訳者はどうしたらいいか?について話し合い、その後、話し合った内容をグループの代表が発表、私はグループの代表として一番最初に発表しました。本当にいい経験をさせていただきました。
結局、どのグループもはっきりした結論出ませんでしたが、 最後にまとめとして、よりよい通訳者になるためには、手話技術を磨くと共に、自分の人間性も磨いていかなくてはいけないんでしょうね、と話されてました。この分科会は、全国の方と知り合いになれる、それがまたひとつの魅力でした。 by Kさん

第6講座:入門講座


  入門講座では、全通研ってなあに?など4つの講座を受けました。伊藤雋祐先生の「ろう者の歴史、活動の歴史を知ることはとても大切で必要なこと。当時の人々が何を考え、目指してきたのかという思いを知ることから全通研についても知ってほしい。手話を表面からでなく、ろう者の生活なども含めて深く学ぶ必要がある。」というお話が印象に残っています。この講座では本やビデオだけではなく、実際にコミュニケーションをすることの大切さをあらためて感じました。
満平一夫先生の家族のお話もとても印象に残っています。ろう者である先生のお父さんやおじさん達のとの生活の中で起きたいろいろなエピソードを笑いあり、涙ありで聞きました。他の2つの講座も初めて聞くことばかりで、とても勉強になりました。又、参加して日頃はできない勉強や交流をしたいです。   by Mさん
 


帰り道の観光

田中号・石永号は、帰り道に通潤橋や大観峯などを観光しました。通潤橋では、運良く放水が見られました。また、大観峯では山々のすばらしい景色をみることができ、心が癒される感じでした。
    
            


さいごに…

学習・交流・出会いありの楽しい3日間でしたね。参加された皆さん、お疲れさまでした。
 今回参加できなかった皆さんも、次回の研究集会には、ぜひ一緒に参加しましょう!

来年は愛知県です〜